そろそろ部屋片づけたら?というスタッフの問いに対して、
「今度の休みにまとめてやるから」「ごちゃついてる方がおちつくんだよ」とか、
「やる気になれば、後からいつでもできるし」などの返事が返ってきます。
これは、みんなのいえでの日常会話です。
でも実際にそう簡単に部屋の片づけを始める子はなかなかいません。
10代後半男子の居る一般家庭であれば、おうちの方が部屋を掃除してあげたり、
布団を干したりすることがあるのかもしれませんが、みんなのいえの暮らしでは、
「してあげること」から、「できるようになること」を目指して彼らへの声掛けをします。
でも、なかなか前進できない現実を多く目のあたりにします。
物が増えてしまう理由にも、幼い頃にモノを与えられなかった経験からでしょうか!?
衝動買いや、衝動食いが止められない子、肉親に買ってもらった物へ愛着があり過ぎて捨てることが出来ない子など、育った環境が影響しいるのでしょうか・・・
片付けようと思う気持ち、キレイにしたいと思う気持ちは大きく育ちの背景があったりするのかもしれません。
みんなのいえに居られる間は、部屋の片づけや整理をスタッフが一緒にすることにしています。
きれいになった自室の気持ち良さや、忘れ物や失くし物が減ることへの意識、それを探す時間の短縮など、片付けをして気分が晴れたり、スッキリする気持ちに実感が得られたとしたら、彼らの気持ちにも余裕が生まれて、心の整理整頓に繋がると思うから、今日も彼らに声をかけ一緒に部屋を掃除をするのです。