子どもたちの、仕事の悩み。

「上司に理不尽なことを言われてムカッとした!」

「店長とソリが合わなくて辛い。」

「遅刻が多くて注意された…」

「バイトに受かったけど、交通費が無い…」


子どもたちが仕事するにあたって、人間関係の問題、仕事のトラブルは付き物。
特に、みんなのいえに来るまで、不安定な家庭環境に置かれていたため、自信が失われており、ミスをして強く注意されたり、
人間関係にヒビが入ると、彼らのメンタルは一気にボロボロになってしまいます。
ですから仕事を継続するのもなかなか難しく、続いても1か月ということも多いのです。
まずは仕事を細く長く継続させるのが、子どもたちの課題です。

さて、自立援助ホームの子どもたちは、家庭の子どもたちとはちょっと生活の様子が違います。
働きながら寮費を入れるか、または学校に行きながら働いて寮費を入れて生活しています。
アルバイトがお小遣い稼ぎではなく、生きていくために必要になるため、子どもたちも必死です。
貯金もあまり無いため、どうしても賃金の高い、割のいいアルバイトに手を出し、
ブラックな職場に当たる、なんてことが起こりがちです。
そういった職場で一層メンタルがやられてしまい、働くことに対してトラウマが出来てしまいます。
また、自分に合った職種を探すのにも苦労してしまうため、そんな時はスタッフも一緒になって仕事を探します。

子ども「バイト何にしよっかなー。接客は出来ないなー。」

スタッフ「じゃあ倉庫内作業はどう?」

子ども「それなら出来るかも。」

スタッフ「いきなり長時間はきついから、短時間で働いたほうがいいかもね。」

子ども「そうだね。」

自分に合った仕事を探し、働くことに慣れ、社会人としてのマナーを学び、やがて社会へと巣立つ…
今日も子どもたちは大人の階段を1歩1歩上るため、頑張っています。