みんなのいえが、「家」ではなく「いえ」である理由

みんなのいえをスタートさせて、若者が一人、二人と入居するなか、外部(児童相談所や省庁関係者、学校の先生方など)の方と連絡をとることが多くなりました。すると、『自立援助ホーム みんなの家』という宛名で郵便物が届いたり、何で「家」ではなく、「いえ」なんですか?と訊かれたりすることが増えました。ここで改めて、「みんなのいえ」が「いえ」であることの理由をお伝えさせていただきたいと思います。



みんなのいえがある、ここ市原市青柳は小倉(おぐらっち)が幼少時代を過ごした土地、棒を振り回してチャンバラやいたずらをしたり、神社で友達と日が暮れるまで遊んでいました。そのため勉強をした記憶はほとんどありません。勉強が苦手すぎた私をみて転ばぬ先の「父」が、怒鳴りながら漢字や算数の勉強を夜な夜なスパルタ指導!!そんなわけで幼少期の私は漢字が大の苦手でテストはいつも0点。家に帰れば怒られることが自分のなかでは本当にストレスでした。

そんな私を知ってか知らずか、ご近所のおじさん、おばさんが私に声をかけてくれて、おやつをくれたり、おにぎりをくれたり、そんな雰囲気の土地、地域で私は育ち、心は救われていきました。



こんな幼少期の記憶が、自立援助ホームを立ち上げる準備期の時に思い出され、私の原体験を思った時に、入居する10代の若者たちだけの家ではなく近所の方や小学生、敷居が低くて誰でも立ち寄ることができる「いえ」になって欲しいという想いと、読み方も漢字ではなく平仮名の方が、あたたかみや親近感が得られると思い、自立援助ホーム「みんなのいえ」としました。

子どもたち、若者たちの機に応じて、根に応じながら、「みんなのいえ」はこれからもあり続けたいと思っています。

 

みんなのいえ スタッフ

小倉(おぐらっち)