【クラウドファンディング】若者の「助けて!」も受け止められる場に!

今回のプロジェクトの挑戦期間も折り返し地点を迎えました。たくさんのご支援をいただき、目標金額の50%を超えています!目標額まで多くの方に私たちのプロジェクトを知っていただき、ご声援を届けて頂けたらうれしいです。

ここまで私たちのプロジェクトへあたたかい応援メッセージと、ご支援をくださった皆さん本当にありがとうございます。

「助けて」を受け止められる場の創設を目指している私たちですが、自立援助ホームを運営している私たちのところに寄せられる相談には、子育て中の親御さんからのご連絡だけではなく、10代後半の子ども(若者)本人からの連絡、相談もあります。

ある子ども(若者)からは、相談をした時点で児童福祉法の保護範囲である18歳に達していて今後どこに相談したらいいかわからないという相談がありました。

ここで、あらためて私たちが関わっている10代後半の子どもの事情について考えてみたいと思います。


1:児童福祉法は原則18歳誕生日を迎える前(前日)までが法の適用範囲ということ。※児童福祉法でいう「児童」とは18歳未満の者を定義します。

2:児童養護施設や自立援助ホーム、里親での生活全般の支援(いわゆる社会的養護)は18歳までに児童相談所が関係、介入する必要があること。

3:悲しい事件が続いている中で、国を挙げて相談機関の体制強化がされているところですが、児童相談所の一時保護所は定員を超え、年齢を重ねた10代後半の若者は児童養護施設への入所も難しいという現状があります。それは、児童福祉法の制度からこぼれ落ちてしまう若者の相談に応える窓口が少ないとも言えるのです。


4:18歳以上の退所者向けにも「社会的養護自立支援事業」と言われる制度がありますが、一度も社会的養護に関わっていない児童(子ども)は対象外ということ。

5:高校や大学進学者への経済的な貸付、奨学金制度は各自治体や民間支援団体が行っているものの生活全般の相談支援までは行えていないということ。

1~5の理由からも・・・
本来、子育ての不安や親子関係の相談は児童相談所を始めとした専門窓口や相談機関があるのですが、10代後半の子ども達の相談を受け止められる場が各自治体にも充実しているとは言い難いのが実状なんです。

親から虐待を受け、家庭に居場所が無い若者たちはいったいどこに相談したらいいのでしょうか?

私たちがが開設を目指している相談室「明日へのマーチ」は、若者たちからの助けても受け止められる場を目指しています!!

親からの児童虐待により、甘えや居場所を失うこと、それは私たち大人が思っている以上に、10代の子どもが背負うには本当に厳しく、しんどいものです。生きることを前向きに考えて、将来への夢や目標を抱けるようになるまでにはとても長い時間がかかるのです。

子育てに不安を抱えている親御さんの「助けて」に寄り添うことと同じくらいに、若者たちからの「助けて」も受け止めることができれば、虐待によって悲しむ子どもを減らすことができること、生きることが辛いことだけではないと思える子どもを育むことに繋がると私は信じています。

引き続き、あたたかいご支援とご声援をどうぞよろしくお願いいたします!

NPO法人 光と風と夢

自立援助ホーム みんなのいえ

小倉 淳