青柳セーフティーネット!
私が子どもの頃、学校から帰っても家に帰っても、両親は仕事でいない、じいちゃん、ばあちゃんは畑仕事でいないことがよくありました。でも、心寂しくはなかったのをよく覚えています。近所の人が、「おかえり、誰も家にいないの?」とか、「今日は学校で何をしてきた?」「このミカン食べてみろ」とか、子どもに声をかけ、気にかけてくれる大人がたくさん居る環境があったからです。また、お腹が空いてペコペコになっても、友達の家にいって友達のお母さんにおにぎりを握ってもらい、それを頬張っていたり。何てずうずうしい子どもと・・・そんな子どもが現在いたら、近所でたちまち評判になり、児童相談所に連絡をされたり、後ろ指を指されるのかもしれません。皆さんは、「セーフティーネット」という言葉を知っていますか?この語源、もともとはサーカスの綱渡りなどで、万一落下したときでも安全を確保するために張られた網を意味するのですが・・・あの当時、もし、誰も私に声もかけず、1人家で家族の帰りを待っていたら、もしお腹が空いても食べるものがなかったら・・・私の育った市原市青柳には、「セーフティーネット」が自然と成り立っていたんだと思います。そして、みんなのいえの、子ども達にも、昔と変わらず声をかけてくださる方々がたくさんいます。「おかえりなさい」「洗濯物いれなさいよ」「柿あげるから食べなよ」「ちょっと、こっちきて手伝ってくれよ」なんて、かっこよく言えば「共助」とか「互助」なんて言葉で置き換えられますが、人が人を支え、見守り、見守られる関係が残るここ青柳が、みんなのいえにとってのセーフティーネットになっています。