虐待防止を推進する月です

親や親類など家族と暮らすことが出来ない社会的養護のもとに暮らす子どもが、
日本にどれくらいいるかご存知でしょうか?

虐待や育児相談のことで児童相談所に寄せられる件数が年々、上がっていることをご存じですか?
11月は厚生労働省が「児童虐待防止推進月間」と定めて、家庭や学校、地域など社会全体で児童虐待問題に対する関心と理解を得ることができるよう児童虐待防止のための広報活動や啓発活動などの取り組みを積極的に取り組んでいく月となっています。

先月末(31日)の話になってしまいますが、今年の夏に、みんなのいえから20歳を迎えた若者が巣立っていきました。この子どものために、「ちばこどもおうえんだん」という団体様が、一人暮らしのために係る費用を助成してくださいました。その助成のご報告も兼ねた「ちばこどもおうえんだん」が主催するシンポジウムに、みんなのいえを代表してホーム長が登壇させていただきました。シンポジウムでは、自立援助ホームの概要を説明させていただき、みんなのいえに入居する子ども達の様子や、社会へと巣立っていった子どもの近況報告をさせていただきました。
そして基金にご理解くださり、ご支援くださったみなさまに感謝をお伝えすることができ、今後も自立援助ホームで暮らす若者たちのために基金を継続していただけるようお願いもさせていただきました。

10代の若者が高校にもいくことが出来ず、モヤモヤした気持ちを抱え、働きながら貯金をして自力で社会に巣立っていくには非常に困難が伴います。一人暮らしが出来たとしても人間関係の希薄さや、夢、目標がないとたちまち心は折れ孤独に陥ります。そうではない未来を描き、よりよい生き方が出来るように、みんなのいえでは、人を信頼すること(できるようになること)、人から喜ばれたり感謝される経験を積みなおすこと、自分は大切な存在なんだということに気が付けるように、スタッフは日々、悩みながら支援をしています。11月は虐待防止を推進する月です。ブログを読んでくださっているみなさんが、少しでも彼らの未来を一緒に考えてくださると嬉しいです。