子どもの声をきくこと

先日、イラストエッセイストの犬山紙子さんと、タレントのファンタジスタさくらださんが、みんなのいえを訪れ、入居する10代の若者達の声をきいてくださいました。

私たちスタッフは、みんなのいえの生活を通して、ここに暮らす以前の様子を幾度となくきいてきましたが、初めて会う人に自らの経験を話すというのは、とても勇気のいることだし、自分のことを客観的に振り返ることが出来なければ、出会ってきた大人や福祉施設、児童相談所(一時保護所)への批判や文句だけになってしまいます。

みんなのいえのスタッフは常々、彼らに伝えていることがあります。

「これまでの経験を憎しみや、恨みだけに囚われてはいけないよ。

それに執着せずに、これまでよりこれからを考えて暮らしていく方が、気持ちも前向きに生きられるんじゃないのかな」と。
だから彼らが自らの口で語ること、誰かが彼らの声をきくことはとても大切な経験だと思います。

ある子は、初対面の犬山さんと、さくらださんに上手く話をする自信がないと言い、事前に時間をかけ自らの経験を文章におとし、それを手元に置きながら話をしていました。

今回、お二人が来訪されのは「#こどものいのちはこどものもの」の活動としてでしたが、犬山さん、さくらださんのお二人が真剣に話をきいてくれたこと、彼らの想いを代弁し、社会に発信してくださったことは彼らにとって大きな一歩だったと思います。

また機会があれば、お会いしたいと思える。
そんな素敵なお二人でした。