大切なきみへ

あなたは自分の誕生日を誰と一緒にお祝いしますか?家族や恋人、友人など・・・あなたの誕生日をお祝いしてくれる人が、あなたの周りにたくさんいるということは、当たり前のように思えるかもしれませんが、とても幸せなことだと思います。虐待や家族との望まない離別等の理由から、自分が生まれてきて良かったと思える日を失い、実感出来ずにいる子どももいます。みんなのいえの子ども(15歳から19歳の青年たちですが)のなかにも、家族から誕生日を祝福された記憶や幸せを実感できる時間がこれまで乏しかった子どもがいます。自分が生まれてきて良かったと思える日、自分のために用意されたご馳走とケーキ、みんなからの祝福・・・そんな誕生日を子どもに叶え、当たり前に感じてもらいたいと思っています。自立援助ホーム(みんなのいえ)で生活が出来る年齢は、児童福祉法の制度上、原則20歳までとなっています。私たちスタッフは、子どもの誕生日を祝福し、喜ぶ一方、歳を重ね、20歳の壁が目の前に迫ってきていることに不安を覚えます・・・だからこそ、誕生日は多くの人からの祝福で、自分は大切な存在なんだと思える時間であって欲しいと願うのです。