一杯のコーヒー
以前もご紹介しましたが、みんなのいえには、「ぴんくのこぶた貯金箱」がリビングに置いてあります。この貯金箱に、毎朝、10円を入れてくれる、近所のおじさんが、今日も朝から、「おはよう~」とやってきます。おじさんが玄関のドアを開けると、誰ともなく、おじさんのために一杯のコーヒーを淹れます。「うすいコーヒーでいいよ」「少なくていいよ」と、おじさん・・・「あっ!ごめん、たくさん淹れちゃったよ」と・・・子ども達と、おじさんの和やかな時間が流れます。みんなのいえに生活する子ども達をみていて、思うそうです。「おっ!〇〇くんは、機嫌がいいな!?何かいいことでもあるのかな?」とか、「今日も仕事で何か失敗してきたな・・・あんまり声をかけるのはやめとこう」とか・・・気がつけば、おじさんもスタッフのように、朝のコーヒーだけではなく、お昼間、夕方と1日に、何度も一杯のコーヒーを飲みにきながら、子ども達の話や様子を気にかけてくれます。おじさんが、いつもの時間に顔をみせないと、子どもから「あれっ!?今日は、おじさん来ないね?何かあったのかな・・・」と心配の声が上がるほど、おじさんの存在は、みんなのいえの当たり前になっています。明日も、「おはよう~!コーヒー一杯ちょうだい~」と・・・みんなのいえの朝がはじまるのです。