パントリーからエールをいただく!

みんなのいえのリビングには、食材や調味料を貯蔵しておくパントリーがあります。このパントリーは、みんなのいえを開所した時にはなかったものです。子どもの入居が一人、二人と増えるにつれ、食べる量も食費も増えていきました・・・どうしようかと頭を悩ましていたそんな時・・・ご近所さんや企業の方、社会貢献の団体様より食材の提供を受けることができ、みんなのいえの食卓が少しづつ豊かになっていきました。この豊かな食材をどのように、子ども達のために使っていこうか?お米や飲み物、野菜等の食材が増えていくことで入居する子ども達の中で食べ物があって当たり前の感覚や、食べ物を粗末に扱うようになっては欲しくないという想いから、いただいた食材をどのように保管しようか?と、悩み、考えた末、限られたリビングの空間にそれを作り、パントリーを通して子どもとのコミュニケーションを図ること、食育を伝えていくことにしました。目の前に美味しいそうな食材がある・・・でもそれは大切な食材・・・子ども達にとって、このパントリーに食材が満たされている時などは争奪戦になることもありますが、それも共同生活をする上でシェアをすることの大切さを伝える良い機会となります。子どもの中には、これまで(入居以前)お腹いっぱい食べ物を食べることが出来なかった子、食べ物がなく空腹を紛らわすため、段ボールや自分の爪を食べていた子どももいます。そんな過去の話を聞く度に私たちスタッフは、「これまでよりも、これからを」という想いを、彼らの食育にも強く思うのです。パントリーにある食材で夕食時には美味しそうな臭いで満たされメニューが並び、子ども達を惹きつけます。好き嫌いがある子どもや、アレルギーがある子どものことを考慮しつつ栄養バランスのあるメニューをいつもスタッフは心掛けます。ご支援くださる、皆様の温かいお気持ちが、このパントリーにはたくさん詰まっています。美味しいご飯がお腹いっぱい食べられることで、心まで満たされていくということ・・・本当の食育とは何か、豊かさとは何か・・・このパントリーを通して、ご支援くださる方々からのエールが聞こえてくるようです。「そろそろ、パントリーが寂しくなってきたかな!?」と思われた方、どうぞ、よろしくお願いいたします。