15歳の義務教育中に高校進学を叶えることが出来なかった子どもにとって、15歳以降に高校進学を目指すこと(過年度受験)はとても難しいことです。なぜなら、毎日、学校に通い習慣的に勉強に取り組んでいた義務教育とは違い、働きながら、独学で勉強をして、高校のお金も貯めながら進学を目指さなければいけないこと、両親や肉親の支援なくして、「高校進学」に臨むことは10代の若者たちにとって大きな壁となるからです。そもそも、過年度受験が出来るなんてご存知なかった方もいるのではないでしょうか?そんなハンディを押しのけ、高校進学に挑もうとする若者が、みんなのいえにはいます。しかし、高校に行きたいけど勉強に取り組むための気持ちがなかなか前を向けず、「俺が進学できなかったのは・・・」とか、「前はもっと勉強が出来ていたのに」とか、過去を振り返り誰かのせいにしたり、タラレバの言葉が出てきたり・・・そんな子どもに対し、私たちスタッフに何が出来るかと真剣に向き合います。具体的に方策を練りやってみたりします。でも、大人の過度な期待は、子どもにとって大きなお節介(押しつけ)ともなります。期待をせず辛抱強く待つスタンスもなかなか大変です。それでも、最後は子ども自身の意思が前に向けるかどうか、自分の弱さや課題と向き合う勇気をもてるかどうかに掛かっています。