里帰り

お出かけ日和のGWの1日。
日中、突如現れた青年は、みんなのいえ卒業生のSくん。
卒業前も、卒業後も色々あった彼は、なかなかみんなのいえに顔を出せずにいました。
しかし、私達の知らない間に、何度も市原に戻り、みんなのいえの前を通っては、なんとなく伝わってくる懐かしい空気に触れていたようです。
今回は、やっと、やっと…本当にやっと、みんなのいえの戸を叩くことができました。
卒業後も苦労をしながら、一人で頑張ってきたこと、なんとか食い繋ぎながら、今も県内に住んでいること、やっと夢を少しだけ叶えられたことなど、積もる話は止まりません。
傷だらけで真っ黒になった手が、それまでとは違い、生きていくために必死になっている彼の生活を物語っていました。
「元気なの?生きていてよかった」と話すと、
「死んでないけど生きてない。でも死にたくないから頑張ってる」
人生に絶望し、何度も死を覚悟していた彼から「死にたくない」の言葉を聞けただけでも、嬉しさがこみあげました。
久しぶりのみんなのいえでの夕飯。あっという間に平らげる姿は、あの日のままです。
おかえりー!またおいでー!