みんなのいえにコーヒーを飲みにやってくる、ご近所のおじさん。みんなのいえにとってお馴染みの存在となり、おじさんのためにコーヒーを淹れる子どもは一人、二人と増え、おじさんがやってくると当たり前のように、リビングにいる子どもがコーヒーを淹れます。コーヒーを淹れることが当り前過ぎて、おじさんが別件で立ち寄った時にもコーヒーが用意されます。そんな時のおじさんはご愛敬で、「あっ!いけない10円忘れちゃったよ!いけねぇ・・・つけでお願いできる!?あとで10円持ってくるからさ!おっ!?〇〇の淹れてくれたコーヒーは美味そうだな~ありがとうね」と、にこやかに、子どもの淹れたコーヒーを飲んでくれるのです。そんなおじさんは、コーヒーを飲みにやってくる度に、みんなのいえの今日の雰囲気や、色々なところをチェックしています。次にやってくる時には、道具箱と材料を持参・・・あれよ、あれよと修繕が始まり、あっという間に作業は終了・・・そして、また「お~い!〇〇、コーヒーをちょうだい~!」とコーヒー片手に、修繕した場所の最終確認。子ども達は、口を揃えていいます。「おじさんって、何者なの?」それに対して、「ただのじじいだヨ!」と、笑顔で応えるおじさん・・。こうして、一杯のコーヒーから、みんなのいえの一日は始まるのです。
続・一杯のコーヒー