透き通るような青空が広がった真冬の朝。
数年間をみんなのいえで過ごした若者がまた1人巣立っていきました。
自立援助ホームは、基本的には二十歳の誕生日を迎えたら卒業をしなくてはなりません。
(学生は、一部例外もあります)
この青年も明日が二十歳の誕生日。
この数年間、みんなのいえでたくさんのことを経験しました。
スタッフとあたったこともありました。友達とけんかしたこともありました。
職場の上司に怒られ、ブツブツ言いながら帰ってきて、当たり散らしていたこともありました。
先週末は、みんなのいえのスタッフなっちゃんの特製ハンバーグを平らげ、みんなのいえで最後の食事となった昨日は、唐揚げを注文。揚げているそばからつまみ食いをして、最後の瞬間を楽しんでいたように見えました。
揚げ物をしていた私の横で、「俺は、どこにいってもヨソモノなんだよな。なんか緊張するな」と話していました。
「いつでもみんなのいえに帰っておいで。ここが君の故郷だからね」と伝えました。
今頃、何をしているかな・・・。お皿が一枚足りなくなった食卓を眺めていると、ちょっと寂しくなりますね。